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地質汚染の単元調査法についてのご説明

地質汚染の単元調査法についてのご説明

「汚染問題」と「汚染浄化」




地質汚染は地下全体の汚染を表すことばで


「地層汚染(土壌汚染も含む)」

「地下水汚染」

「地下空気汚染」


の3つの汚染からなります。





単元調査法とは、地層単元と汚染物質に重点をおいて実施する地質汚染調査方法です。
地層単元とはシルト層、細粒砂層、礫層等のように、層相(地層の顔つき:粒度、色、堆積構造等)に基づき区分される単元を意味します。層相が異なれば、透過性(物質の流れやすさ)が異なるので、汚染物質の移動を考える上でこのように地層単元を把握する事は重要です。

ちなみに単元間単元調査法(特許第 5256366 号)は自然地層及び人工地層の汚染調査で発展してきた単元調査法の技術を人工地層汚染に応用したもので、単元調査法に比べより高度な技術です。
本特許を使用する事により人工地層の複雑な汚染形態を見逃さず汚染機構解析を行う事が出来ます。汚染物の存在状態は地層に支配されるので、各汚染物質の物性によって地層の上部か下部かに濃度の高い部分が存在することが一般的です。単元調査法は、各汚染物質の物性を判別し地層の境界の下面か上面から分析試料を採取し汚染されている地層単元を判別する手法です。一方、単元間単元調査法は、単元調査法をより簡便で正確に調査できるように、地層単元の境界から試料を採取し汚染が認められれば、その境界の下位と上位から試料採取・分析し、汚染濃度の高い方へと試料採取をすすめ汚染地層部を確認する手法です。
単元間試料採取位置の例を示した上記図の場合、単元間試料採取位置は 9 地点あるが、上より@土壌層と泥層の単元間A泥層と砂層の単元間B砂層と泥層の単元間C泥層中の巣穴生痕上部と泥層の単元間(ここは正確には単元間ではない)D泥層中の巣穴生痕下部と泥層の単元間(ここは正確には単元間ではない)E泥層と砂層の単元間F砂層中の狭在層である砂礫の上、砂層との単元間G砂層中の狭在層である砂礫の下、砂層との単元間H砂層と泥層の単元間で分析を行い汚染濃度の高い方へと追加の試料採取を進める事により汚染地層部を簡便且つ正確に確認する手法です。
ちなみに、単元間単元試料採取法を無視した単元調査法の実施はほぼ不可能です。

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